020 日本的美観・美意識と毒

「をかし」「あはれ」「幽玄」「侘び・寂び」「粋(いき)・粋(すい)」などと日本人の美意識に深く根ざした独特の美観があります(梅原猛さんは「美と宗教の発見」という本の中で日本文化の源流としての神道の価値は「清浄」だと言っています。また、キリスト教を源流とするヨーロッパでは真善美に聖を足したものに価値を見出すと言っています。これは「清浄」という美的価値観(主観的)と「真善美」という道徳的価値観(客観的)の違いでもあることも指摘しています)。私的には表現された美の中に毒があるものにも惹かれます。毒って言っても混沌とした何か強烈な想いの現れや驚きを持った表現って意味ですけど(ちょっとグロいとか怖いもの見たさって感じにも近いかな〜?)。最近生み出された美観って何かあるのかな~?「カワイイ」ですか?「エロ」とか「ブス」とか「キモ」とか付くと毒って感じですかね?